2月下旬の生育状況です。現在1段目が収穫中、2段目のトマトが少し赤くなり始め、3〜6段目が卵大からビー玉大、7段目が開花中です。

 1段目のトマトは2月20日から収穫が始まりました。これから2段目、3段目と徐々に収穫が進みます。

【収穫作業】
 夏場のトマトはへたの上を指で押すだけでもぎ取ることができますが、この時期のハウス栽培トマトは水を抑えて作っているので、へたがしっかりとつながっていて、指で押したぐらいでは収穫できません。

 そこで収穫作業にははさみを使います。左手にトマト、右手にはさみを持ち、体を屈めて収穫するため、腰に負担がかかる大変な作業です。収穫したトマトは台車にのせて運んでいきます。
 この収穫作業は市場出荷に合わせて週に4回程度行います。

さて、今回は糖度についてお話しします。
 トマトの糖度を測る場合、以前はトマトを切って汁を搾り、その汁で測定していました。しかし、使用したトマトは商品価値がなくなるので、たくさんのトマトを調べることができません。

 そこで県内の主要なトマト産地では、近赤外線を利用してトマトを切らずに計測できる非破壊式の計測装置を導入しています。この装置は1台200万円する非常に高価なものですが、トマトの食味値向上の取り組みの一環として、栃木県の補助事業による支援を受けて整備されました。

 また最近は持ち運びができるハンディータイプの糖度測定器が開発され、より簡便に計ることが可能となりました。

 これらの機器を利用して、産地では生産者ごとにサンプル抽出し、測定した糖度を集荷場に掲示しています。藤田さんの所属するトマト部会では、糖度の目標値を6度と定め、これより低い場合は、灌水を控える、トマトに日が当たるよう’玉出し’作業を行うなど糖度アップにつながる対策をとっています。

 このような取り組みを行うことで、トマトの食味値が向上し、消費者により美味しいトマトを提供することが可能となります。

 また、美味しさを客観的に評価する制度として、栃木県では「品質認証制度」の導入を検討しています。この制度により、外見では判断できない食味に関する基準を示し、消費者の選択の幅を広げることや、品質に関する基準を設定することで、産地がより高い栽培レベルに到達することが期待されます。